環境保全型生産基準RADIX

らでぃっしゅぼーやでは、独自の環境保全型生産基準「RADIX」を設けています。基準は、一定以上の品質を保ち、安心してご利用いただける商品であることと、環境への負荷を極力かけないことを両立させる、未来のための責任ある流通業としてのお約束です。「RADIX」では、分野ごとにそれぞれ細かい基準が設定されています。ここではその根幹にある6つの方針と、分野ごとの考え方をご紹介します。

環境保全型生産基準RADIX

6つの考え方

安全でおいしいこと

農薬、飼料、食品添加物、栽培方法、製造方法、素材などの安全性について厳しくチェックし、食べ物本来のもつ香りや味を生かした商品を提供します。

持続可能で環境にやさしいこと

農地や水産資源の保全、動物福祉の推進、フェアトレード商品の推進、容器や包装のリユース・リサイクルなどサステナブルな取り組みを行います。

情報が公開されていること

産地や農薬使用状況など、商品の情報を公開します。また、必要に応じて情報が遡れる(トレースできる)仕組みを構築します。

生産者・メーカーとの
パートナーシップを結ぶこと

生産者がそれぞれの分野で技術向上を目指す活動をし、その取組みを伝える情報発信によって、お客さまを含めた三者がお互いに信頼できる「顔が見える関係」を築きます。

作り手とお客さまが
ともに納得できる価格を設定すること

原料や製法、環境負荷の低減などにこだわりながら、生産者が継続的に作り続けられ、お客さまが買い続けることができる適正な価格帯を目指します。

よりよいものを求める
代案を提示すること

伝統野菜の復活や資源の循環システム、フードロス対策商品の開発など、さまざまな角度からよりよい暮らしを実現するための代案を提示します。

農産品

おいしさと安全性を大切にした農作物を通じて、健康的な生活の提供を目指します。また、資源やエネルギーの利用を最小限にし、環境負荷を抑え、在来種などの生物多様性を守ります。持続可能な生産流通体制を築き、経済的にも循環できる農業のありかたを全国の生産者とともに模索、実践していきます。

農薬の使用は「必要最小限」に

農薬の使用は
「必要最小限」に

生産者の健康と田畑周辺の環境を守るため、創業当初から「反農薬」の姿勢を続けています。やむを得ず農薬を使う場合、独自に策定した「使用禁止農薬リスト」を遵守し、害虫や雑草、病原菌の耐性ができないよう、農薬の特性を踏まえて管理し、使用状況について情報公開しています。

堆肥・肥料の質と量を適切に

堆肥・肥料の
質と量を適切に

有機質を用いた堆肥や肥料を中心とした栽培をしていますが、有機質肥料を使えばおいしく育つとは限りません。過剰な肥料の投入は農作物の品質低下だけでなく環境破壊にも繋がります。各生産者が土壌データの分析と、目の前の作物の状態を把握する観察眼を養い、作物と土地の性質を見極め適したバランスで肥料を使用することを推奨しています。

「風土」「品種」「技術」の調和でおいしさを

「風土」「品種」「技術」の
調和でおいしさを

「安心・安全は大前提。これからは “圧倒的なおいしさ”を追求しよう」との想いから、2015年にスタートした野菜ブランド『チカラある野菜』。作物の生理や構造、作る場所の気候や土質、生産者の栽培技術の研鑽の総合力で生み出す感動の味わいで、食卓に笑顔と幸せを届けます。

水産品

「魚は安くておいしいもの」というかつての常識は、近年崩れつつあります。日本における漁業不振は、広く実効性を伴う水産資源管理の仕組みがないことや、気候変動による海洋環境の変化などその要因は複雑に絡まっています。こうした状況のなか、3つの柱で持続可能な魚食文化を実現していきます。

国内で水揚げした「天然もの」を第一に

国内で水揚げした
「天然もの」を第一に

「天然もの」は、水揚げから製造までの工程が確認しやすく、鮮度保持剤などの薬剤不使用のものをお届けするために、国内の港に水揚げされたものを優先的に扱います。近海や河川での漁獲が難しい品目は、流通ルートのトレーサビリティが確かなものに限り輸入を認めています。

「養殖もの」は責任ある
									養殖業者によるものを

「養殖もの」は責任ある
養殖業者によるものを

エサを与えて飼育するもの(鰻やサーモンなど)は、抵抗力のない稚魚期を除き病気予防目的での抗生物質の使用は原則禁止とし、密飼いや周辺海域の環境悪化を防ぎます。エサを与えずに育てるもの(牡蠣やわかめなど)は、周囲環境との調和を目指す生産者による養殖ものを優先します。

持続可能な漁業による水産品を尊重

持続可能な漁業による
水産品を尊重

海洋、河川などの環境や水産資源を保護するため、持続可能な漁業原則、国際的な水産資源管理のルールにのっとって得られた水産品を優先して扱います。適切な漁獲方法や安全性が担保される第三者機関の認定による、海のエコラベル「MSC認証」や、養殖の国際的なエコラベル「ASC認証」を推奨します。

畜産品

戦後の経済成長期以降、工業製品のように生産性の向上が求められるようになった畜産業。その状況に疑問を抱き、より自然に近い畜産を目指して、できるだけ家畜の行動を制限しない平飼いや放牧による飼育技術を生産者とともに確立してきました。これからも心からの「いただきます」を言える精神を大切にします。

動物の生態に合わせた飼育

動物の生態に
合わせた飼育

「すべての動物が痛みやストレスから解放され、幸福に暮らす」アニマルフェア(動物福祉)の考えに基づき、動物の生態に適した飼育を尊重します。風通しのよい豚舎で自由に動き回れる「放牧豚」や「丹沢高原豚」、夏は牧草地、冬は里の牛舎で過ごす「たんかく牛」、光と風が入る開放型鶏舎で産まれる「平飼いたまご」など紹介します。

抗生物質などの投薬の原則禁止

抗生物質などの
投薬の原則禁止

安全性と動物福祉の観点から、薬に頼らずとも元気に育つよう生育環境を整えて健康的に育てることを目指し、予防目的の抗生物質の恒常的な投薬は原則として禁止しています。治療目的で投薬を行った場合でも、法定休薬期間の2倍をおいてから出荷することを基準に設けています。

環境に配慮した育て方

環境に配慮した
育て方

家畜の排泄物で作るたい肥を、近隣の農家で利用し飼料用の米や小麦、トウモロコシなどを栽培。その飼料を使って再び牛や豚、鶏を育てる「耕畜複合」を推奨します。地域の資源の有効活用や経済の活性化のみならず、飼料を輸入するよりも輸送にかかるCO2排出を減らします。

出来る限り分別生産流通管理された飼料の使用

出来る限り分別生産流通
管理された飼料の使用

家畜を育てる上で欠かせない飼料についても、人間が食べる食品と同じように安全性を慎重に評価することを重視し、遺伝子組み換え作物の栽培を行うことの環境負荷や長期的に摂り続けることによる体への影響について、必ずしも信頼がまだ十分ではないと判断し、家畜の飼料には遺伝子組み換えの混入を防ぐため分別生産流通管理された作物を用いることを推奨しています。

加工品

原料や製法、工程が多岐にわたり、保存性が求められる加工品こそ、誰がどんな材料で作ったものか、きちんと確認できる商品を取り扱います。産地はどこか、どんな原料か、不要な食品添加物を使っていないか。書面上の管理だけでなく、できる限り生産の現場に足を運んで商品作りに対する姿勢を伝え、作り手との信頼関係を築きます。

原料には国産品を優先的に使用

原料には国産品を
優先的に使用

加工品原料には、できるだけ国産の食材を使います。さらに有機JAS認定品やオーガニック原料を積極的に取り入れます。輸入原料を使用する場合、原産地証明などの原料規格書を十分に確認したうえで、独自基準に基づいて使用する外国産原料を定めています。

食品添加物はできるだけ使わず、
									使う場合は指定のものに限る

食品添加物はできるだけ使わず、
使う場合は指定のものに限る

工場で食品を大量生産するうえでは、原料の状態を安定させられる食品添加物は便利なもの。しかし、便利さを追求するあまり「安心」が失われていく場合も。そのため「使わなくても作れるなら、使わない」が、創業当時からの考え方です。

遺伝子組み換え作物および
									それを原料とする食品は
									原則的に扱わない

遺伝子組み換え作物および
それを原料とする食品は
原則的に扱わない

農作物だけでなく、加工品についても遺伝子組み換え作物(以下「GMO」)原料は原則扱いません。日本では、GMOを原材料とする加工品のうち表示義務があるのは33種類だけ。表示を見ただけでは分からないからこそ、原材料までトレースし、流通過程での混入を防ぎます。

日用品

毎日の暮らしの中で安心してお使いいただくために、原材料や製法を厳しくチェックします。限りある資源と地球環境を守るべく、再生産性の高いサーキュラー素材の活用や、使用後の生分解性にも配慮します。安全性や環境負荷の低減に加え、使い勝手や心地よさも大切に、長く使える品質の商品やリペアサービスを提供します。

人にも環境にもやさしい原材料と製法を追求

人にも環境にもやさしい
原材料と製法を追求

毎日使う日用品は、原材料や製法の安全性とともに、環境負荷の低減を追求します。化粧品類は旧表示指定成分の使用を極力避け、天然由来成分の使用を推奨。虫よけは農薬として登録されている成分は原則不使用。洗剤類は排水後の生分解性に配慮。衣類や雑貨は、コットンやリネン、竹繊維、間伐材やい草など天然素材を推奨します。

持続可能な消費につながる価値ある商品とサービスの提供

持続可能な消費につながる
価値ある商品とサービスの提供

工場で食品を大量生産するうえでは、原料の状態を安定させられる食品添加物は便利なもの。しかし、便利さを追求するあまり「安心」が失われていく場合も。そのため「使わなくても作れるなら、使わない」が、創業当時からの考え方です。

「3R」の考えに基づき、資源の有効利用を推進

「3R」の考えに基づき、
資源の有効利用を推進

生活のなかで消耗してしまう紙類を中心に、Reduce、Reuse、Recycleの「3R」の考えに基づき、資源を再利用して生産された商品や、不要になっても再利用・再資源化できる商品を積極的に取り扱います。また、「捨てずに生かす」選択肢となる循環型の商品、サービスの開発に取り組みます。

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