おいしさの理由は「土耕栽培」
~らでぃっしゅぼーやのいちご~
『いちごが超絶おいしかったです。
今まで食べた中で最もおいしいといえるくらい。
食べ終わりたくなかったです(笑)』
『なんといっても、味がいちご本来の甘みで一粒で大満足でした。』
お客様から届いたいちごのご感想です。らでぃっしゅぼーやの果物のなかでも、いちごは特に人気があり、沢山の声をいただきます!
らでぃっしゅぼーやのいちごのおいしさの理由は、なんといっても「土耕栽培」にあります。土耕(どこう)とはその名の通り、土を耕し、土で育てる栽培です。
「え?土で育てない栽培があるの?」と思った方、そうなのです。いちごには、実に多様な栽培スタイルが存在します。
近年急増しているのは、胸くらいの高さの設備で作る「高設(こうせつ)栽培」です。いちご狩りでもよく見られます。
近年急増している高設栽培
高設ではない土耕栽培の場合、腰をかがめたり座ったりの作業となり身体への負担が大きいですが、高設栽培は高台にいちごが植えられているので体勢が楽です。また、虫害や病害の影響も受けにくいというメリットもあります。
ハウス内の温度、光、液体肥料の量など、適した環境を維持する体制が作れるかが重要ですが、マニュアルに沿って栽培すれば、経験の浅い生産者でも一定の成果が出しやすい方法です。
一方で、土耕は簡単にはいきません。土の中の微生物がどれだけ働いてくれるか、という目に見えない世界なので、経験と技術が必要になります。
土耕栽培いちご名人、岸さんの畑
高設栽培の生産者は、その違いを次のように表現していました。
技術の高い生産者の土耕のいちごは、単に甘いだけではありません。土という複雑な世界から多様な養分を吸って育っただけあり、簡単には表現しづらい、深みのあるおいしさです。高設栽培の生産者も「味は土耕が一番」というのが、よくわかります。
もちろん、高設や水耕のいちごも甘くておいしいものはありますが、土耕のいちごに慣れてしまうと、味が単一的で何か物足りなさを感じてしまいます(とても贅沢なことです!)。
おそらく会員さんも、この深みのある複雑な味わいのことを「らでぃっしゅぼーやならではのおいしさ!」と言ってくださっているのだと思います。
岸さんの土耕栽培の「やよいひめ」。
特徴的な紡錘形(ぼうすいけい)
昨シーズン、らでぃっしゅぼーやでお届けしたいちごは、ほとんどがこの、土を育てて腰をかがめて作業するタイプの土耕栽培です。
一部、前述の通り土耕の技術がまだ足りないという理由や、また作業負荷を軽減したいという理由で、高設の設備を使って土で栽培する生産者もいます。彼らもまた、農薬と化学肥料の使用を最低限に控えるという、いちご栽培では非常に難しいらでぃっしゅぼーやの基準をクリアする、志の高い生産者たちです。
「岸さんのいちご」でおなじみ、
藤枝いちごの会(静岡県)の岸さん
あゆみの会(茨城県)の「菅谷さんのいちご」も、ファン多数
彼らは約8か月間、いちごの栄養の供給基地となる「土」をどう作るか、虫や病気との戦いのなか、農薬に頼らずに健康ないちごをどう育てるか、ずっと頭を悩ませます。
本物に近道はありません。手間をかけ、できるだけ農薬を使わずに究極のおいしいいちごを育てる道に、終わりはないのです。
そんな作り手のことを想い浮かべながら食べるいちごは、きっと、いつもより一層おいしく感じられることでしょう。
「岸さんのいちご」欠品についてのお詫び
らでぃっしゅぼーやのいちごのなかでも特に人気の高い「岸さんのいちご」について、予定通りに生育が進まず、ご注文いただいたお客様へお届けできていない状況です。ご迷惑をお掛けしており大変申し訳ございません。
この場を借りて、岸さんの畑の状況をお伝えいたします。
「岸さんのいちご」今後のお届け見込み
1月1週~1月3週:お届けできず
1月4週:少量収穫できそうだが不安定
1月5週~:お届けできる見込み
昨年夏の酷暑の影響を秋、冬も引きずり、お届け予定の時期になってもいちごが赤くなっていない状況です。岸さんこだわりの品種「やよいひめ」が、もともと育ちがゆっくりであるという特長もあり、影響を大きく受けています。
岸さんから、らでぃっしゅぼーや宛てに届いたメッセージ
「こんなに出荷が遅れたのは40年近く苺を作って初めてです。やっと青い実が白くなってきました。」
状況を伺ったところ、加温などすれば生育を早められないこともないが、そうすると味が落ちてしまうとのこと。
「遅れて本当に申し訳ないですが、無理して生育を早めるようなことはせず、必ずおいしいいちごを出します。」と話されます。
岸さんのいちごは1月5週から安定してお届けできる予定です。どうかもう少々お待ちくださいませ。
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