らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

らでぃっしゅぼーや農産担当による
畑の"今"を届ける産地密着コラム

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果物が少ない、初夏の国産果物事情

国産果物がもっとも少ない時期
「最近同じ果物が続くなぁ」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。毎年この時季は果物の端境期。貯蔵のりんごや柑橘で綱を渡り、輸入のバナナやキウイの力を借りながら、バトンをつなぐフルーツの実りを待ちます。

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果物不足時に頼りになる海外のバナナも、異常気象による不作が報じられています

今年は沖縄のパイナップルが豊作だったのはよかったのですが、この時期に一瞬の輝きを見せるさくらんぼは、主力産地山形県では大不作。近年、春から初夏にかけての果物がなかなか安定しません。

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沖縄ではパイナップルが豊作だったため、お届け回数が少し増えています

春に開花する果樹類は、実が成長するまでに時間がかかります。それまでは畑で採れるパイナップルやすいか、海外の果物がどうしても中心になります。果樹類でも比較的実が小さいさくらんぼ、すももなどもお届けしていますが、近年栽培が難しくなっています。

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りんごの花。大きな実をつける果樹は、花が咲いてから収獲まで時間がかかります

異常気象の影響を受けやすい果樹栽培
一度植えると移動できない果樹類は、気候変動の影響を大きく受けます。例えば今年のさくらんぼは、当初たくさんの実がなっていたものの、双子果や奇形果が多いことが判明。花芽が形成される前年夏に受けた猛暑のダメージが甚大で、収穫量も品質も本領を発揮できないままシーズンが過ぎていきました。

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さくらんぼは、奇形、しおれ、双子果などが多くなりました

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さくらんぼの双子果

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双子果の原因は中央にある2本できてしまった雌しべ。酷暑で危機を感じ、子孫を残すために雌しべを増やすといわれます

桃の生産者を集め「目ぞろえ会」を初開催!
そんななか、7月の出荷を間近に控えた桃の一大産地・山梨県で、出荷基準を確認する「目ぞろえ会」を開催しました。今年は開花が遅かった影響でやや小ぶりではありますが、味は上々です!

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桃を持ちよって出荷基準を話し合う目ぞろえ会を行いました

各生産者が出荷できるかどうか判断に迷う桃を持ち寄って「どの熟度で収穫するのがよいか」「枝にあたってついた痕はどこまで出していいのか」と、現物を見ながら話し合います。

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ひょうの被害を受けた、やまなし自然塾の桃

6月にひょうに降られたやまなし自然塾の小澤さんは、実に傷がつき不安そうでしたが、過去に経験した生産者から「傷痕がこれだけ乾いていれば、傷まないよ」と聞き、安堵する場面もありました。

傷痕がカサブタになり残っていますが、味や食感に影響はありません。気になる方は取り除いてお召し上がりください。

またらでぃっしゅぼーやの検品担当とも意見交換をしながらお届け基準を確認。初の試みでしたが、ライバル同士でもある生産者が一同に会し、異なる立場の人の「目」を取り入れることで、それぞれ気づきの多い1日となりました。

夏に向けて彩り豊かな果物をお届け!
7月からはぶどうのお届けもはじまりますが、今のところ豊作傾向です!8月には和梨、りんごと、ラインナップが豊かになっていきます。昨夏の酷暑の影響を受けているのはどの果樹も同じですが、これから続く夏の果物を楽しみにお待ちください。

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やまなし自然塾のデラウェア(山梨県)

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これから実が大きくなるぶどう(山形県)

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山形県の和梨畑

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まだまだ青く小さい和梨の実。無事収獲できることを祈ります

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