0時から始まる高原レタスの収穫!
井澤農場(長野県)
早さの次元が違いました
「高原の朝は早い」とよくいいますが、高原レタスの朝は早いなんてものではありません。標高1,000mを超える長野県川上村では、今まさに収穫の真っ最中。生産者の井澤さんは深夜0時に起床しヘッドライトを装着。畑をナイター球場のように照らす準備をし、午前1時頃から家族とスタッフ総出でレタスをひたすら収穫していきます。
暗闇の中、ライトを照らし黙々と収穫作業を進めます
太陽が出て気温が上昇してからの収穫ではレタスはすぐにしなびてしまいます。朝の7時頃までに収穫を終え、すぐに冷蔵庫に入れて半日かけて芯まで冷やすと、採れたてに近い鮮度をキープできるのです。その後も冷蔵車と物流センターの温度管理を徹底し、新鮮な状態で会員さんにお届けできるように努めています。
採れたての鮮度を保つ為、コンテナに入れて冷蔵庫へ移す作業も時間との勝負
鍵となる「収穫タイミング」のむずかしさ
しかしレタスの収穫で最も大変なのは「収穫に適した時期の短さ」です。レタスは通常、大きくふんわりと巻いてきた頃に収穫しますが、その適期は2~3日が勝負!天候の関係で生育が早まると、「ガチ玉」と呼ばれる硬めの玉となり味が劣ってしまいます。その畑ごと出荷できなくなってしまうこともあります。
大きくふんわり巻いたレタスの収穫適期は2-3日と、とても短いのが難点
生産者は、順番に適期がくるように少しずつずらして栽培しますが、気温上昇でぐんぐん生育し、結局全部一緒に適期がくるなんてことも。一気に全てを収穫するには手数に限界があり、出荷数も急に増やせません。これが農業の生産コントロールの難しさと言えます。
今春の「キャベツが一玉1000円!」という高騰劇も、予定通りに気温が上がらず、雨が続いて生育が停滞してしまったのが要因です。ところがその後気温と天候が安定すると、遅れていた分が大量にできて、今度は出荷過剰気味に…"農業あるある"ですが、この急なジェットコースターのような展開は、年々偏りを増しているようにも思います。極端な天候は、極端な生育をもたらします。
難しい生産コントロールにも対応できる「めぐる野菜箱」の仕組み
「めぐる野菜箱」では、そんな風に収獲適期がずれたことで大豊作になった場合でも、なるべく買取り、産地でフードロスが出ないように協力しています。価格は契約通り、乱高下することもありません。それができるのも、おまかせ野菜箱ならでは。生産者にもありがたいと言ってもらえる仕組みなのです(とはいえ、お客様にレタスばかりが届かないようにある程度制限する必要もあり、なかなか難しいところです)。
この図の通り、基本的には契約した量を買い取りますが、計画通りにいかないのが農業。そんなときも臨機応変に調整して協力し合います
今期のレタスをお楽しみください!
サラダはもちろん、夏の料理をシャキシャキ食感とみずみずしさで引き立ててくれる付け合わせにも大活躍!
井澤さんのレタスはいつもふんわり、シャキシャキ食感とみずみずしい味わいで好評です。今年もよい状態でお届けできるように、収穫から流通まで頑張って調整していきたいと思います!
高原レタスをはじめ、かぶやキャベツ等も栽培している生産者の井澤さん
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