持続可能な農業と畜産のカタチ
~循環型農業を支える、BMW~
車じゃない、BMWとは?
11月、BMW技術協会設立30周年記念式典に出席してきました。この協会にはらでぃっしゅぼーやの生産者も多く関わっており、相談役・理事に名を連ねるのは、オーガニック卵の黒富士農場(山梨県)、桃生産者のやまなし自然塾(山梨県)、米生産者のファーマーズ・クラブ雪月花(北海道)。ほかにもファーマーズ・クラブ赤とんぼ(山形県)、ベジタブルスタイル(秋田県)、新潟謙信の郷(新潟県)が会員として参加しています。
BMW技術協会、勉強会も兼ねた設立30周年記念式典
BMW技術とは、微生物の働きにより、ミネラルバランスに優れた「よい水」を作りだす技術のことです(B=バクテリア、M=ミネラル、W=ウォーター)。湧水が作り出す水の自然循環をモデルにしています。
家畜の排泄物を何槽もの槽を通しながら自然石や腐葉土で処理し、微生物とミネラルで活性化させた水を作り、農業や畜産に活用します。
BMW技術は微生物の働きからよい水をつくる技術
黒富士農場のBMW処理設備(黒富士農場HPより)
処理設備プラントのジオラマ
高度経済成長期、工場排水によるイタイイタイ病、家畜の排泄物による赤潮発生など河川汚染が騒がれていたなか、東大の内水護理学博士が排水処理技術を確立し、その後BMW技術へと発展していきました。
野菜や家畜を内部から健康にしていくことを目的としていて、地域の資源循環を目指し、この技術を導入する産地も多くあります。
BMW生物活性水の効果とは?
まず家畜の飲料水を生物活性水にすると、腸内環境がよくなり排泄物のにおいが低減されます。処理の過程においても大腸菌群などの雑菌を抑制しにおいがなくなります。
⑤BMW技術を導入する黒富士農場の平飼い放牧の風景(黒富士農場HPより)
また飼料や堆肥の発酵に使われたり、農薬を減らす技術においても効果的で、野菜や果物などの生産にも役立っています。
「生きものの自然のはたらきを活かすには肥料も自然のものがいい」と、やまなし自然塾の桃生産者の小澤さん
今回の勉強会のように、地域の自然循環を目指して技術を導入した、志をもった産地が実例を報告しあうことで、さらなる技術向上に取り組んでいます。
各産地から勉強会に持ち寄られた生物活性水
当日参加した産地の食材で作られた昼食。米は山形県産つや姫と北海道産ゆめぴりか
このような産地の商品をお届けできることを嬉しく思う一方で、らでぃっしゅぼーやの生産者が循環型農業に熱心に取り組んでいることを、もっとみなさまにお知らせしていかねばならないと感じています。
やまなし自然塾~おいしい桃づくりは、健全な木づくりから~(おはなしSalad)
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