らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

らでぃっしゅぼーや農産担当による
畑の"今"を届ける産地密着コラム

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高原野菜が大ピンチ。野菜不足の現状

高原産地では畑が浸水
8月末、強い勢力で九州から上陸した台風10号。直撃した熊本県などでは風は思ったより強くなく、一か月以上まともに雨が降っていなかった地域にとっては恵みの雨となりました。

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長い干ばつの後の恵みの雨になった地域も

対照的に関東の山沿いの高原産地では、この一か月ほど長雨や曇天の天候不順が続いており、生育遅れが発生していました。そこに台風の雨雲による豪雨が発生し、畑が水に浸かってしまうなど大きな被害を受けています。

長野県川上村の井澤農場では、次の出荷を待つレタス、かぶ、キャベツ、チンゲン菜、セロリ等の畑が浸水。ほとんどダメになってしまいました。

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浸水した井澤農場のレタス畑

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全て出荷できなくなってしまいました

出荷しても、返品になってしまうケースも増えています
代表の井澤さんも「こんなにずっと天気が悪いのは経験したことがない」と肩を落とします。選別しながら残っている品目を出荷しますが、野菜の状態も不安定で、らでぃっしゅぼーやに届いた後の検品により、返品となるケースも増えています。

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産地から出荷する時には問題ないように見えたチンゲン菜。輸送中に急激に劣化することも

群馬県の北軽井沢エリアでも、サニーレタスや葉もの類が長雨でトロケや傷みが多く出てしまい不安定です。夏大根も多く作っていますが、中黒(カットすると中が黒い状態)になりやすく正品率が落ちています。

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カットしてみないとわからない、大根の中黒

高原産地の不作は、大きな端境期を生みます
夏場から初秋にかけては、長野県や群馬県の涼しい高原産地が、大根、白菜、レタスなどの大型野菜や、チンゲン菜など葉もののラインナップを支えてくれています。

その高原産地がそろって天候不順に陥ったことは近年記憶にありません。一方、同じ長野県の高原産地である南佐久郡のこうみゆうきでは天候が安定しています。いかに局所的に異常気象が起こっているかを強く感じます。

また9月〜10月はトマト、きゅうり、なすなど果菜類の収穫量が減っていきます。夏野菜が終わり秋冬野菜に切り替わる、いわゆる端境期(はざかいき)です。今年の端境期はいつも以上に苦戦を強いられており、お届けする品目に偏りが生じている場合もあるかと思います。

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9月3週お届けの「めぐる野菜箱」では、ラインナップ偏りについてチラシでご案内しました

10月以降の秋~冬野菜は、今のところ順調!
幸い、昨年は酷暑の影響で野菜が大不作だった北海道のじゃがいも、玉ねぎ、人参は、生育順調です。九州や茨城県のれんこんも、9月より順調にお届けが始まってます。

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人気のれんこんシーズンがスタート!

続けて出荷を待ち構える準高原地域などの白菜、春菊、ほうれん草なども、今のところ問題なく生育中。気温が寒くなるにつれて徐々に甘みを増していきます。

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一時的には苦しい局面ですが、徐々においしい秋冬野菜が出始めてきますので、どうか楽しみにお待ちいただければと思います。

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