らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

らでぃっしゅぼーや農産担当による
畑の"今"を届ける産地密着コラム

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目頭が熱くなった
とうもろこし「ガチ」収穫会
~野菜くらぶ(群馬県)~

収穫だけでは終わらない体験会
7月某日、群馬県の野菜くらぶの畑にお客様を招いて「とうもろこし早朝収獲会」を開催しました。収穫イベントというと、”わいわい楽しい”イメージがありますが…実態は早朝4:30集合(前泊必須!)、対象は中学生以上に限定。実際に出荷するとうもろこしの収穫から箱詰めまでの農作業をする、いわゆる「ガチ」な会です。

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集合時間は日の出前。まだ薄暗い早朝4:30

ぬかるみに足を取られながら目指せ2500本!
収穫は日の出前から始まります。私たちの集合前から生産者はすでに収穫に入っていて、完全に仕事モード。現場の緊張感に、あくびの出かかった口を急いで閉じます。
生産者の竹之内さんから収穫方法を教えてもらい、みんなで2500本の収穫、そして2000本の出荷を目指してスタートしました!

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野菜くらぶ竹之内さんから収穫方法の説明を受けます

とうもろこしの実は通常1株に2〜3本できますが、味と品質を担保するため、1番果と呼ばれる1番上の1本だけを収穫します。前日の雨で足場が悪いなか、収穫し運ぶのは重労働でした。

雨上がりのため、都会では見たこともない数のカエルもいます。子ども時代を思い出しながら、踏まないように、いや、そうしてると進まない…と葛藤しながら畑を進みます。

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いざ収穫!一番上に実る「1番果」だけをもいでいきます

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収穫が済んだ印として、後ろに踏み倒して進みます

踏み分けて進みますが、たまに竹のように硬いものもあり、跳ね返されることもあります。

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助けてもらいながら、前に進みます!

鮮度を保持しながら検品する難しさ
収穫後は、根元をナタで切り落として洗う作業です。1本ずつの地道な手作業です。

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ナタで程よいサイズにカット。これを2500本…

続く最難関は検品!皮を剥くと鮮度が保持できないので、全体を皮剥きした確認はできません。
まずは1本ずつ虫害がないか目で確認します。次に皮つきのまま触って実の揃いを確認。最後に、先端を少し開き、先端の実入りをチェックします。

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お客様に実際に届いたときを想像し、神経を研ぎ澄まして検品します

らでぃっしゅぼーやの出荷センターでも、皮を一枚ほど剥いて最終確認しますが、鮮度が落ちないよう急いで袋に包みます。私たちも、皮の下の実の様子の全てはわからないまま、少しの不安を残して出荷しているのです。

捨てられる作物の多さを痛感
体験会では厳しい検品や生育状況もあり、目標の2000本出荷には届かずでした。

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作業後、畑のあちこちに捨てられたとうもろこしは肥料となりますが、その多くは十分食べることができるものです。

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作業後は、いたるところにとうもろこしが落ちています

食べてみると、多少の虫食い跡や実のバラつきはあるものの、なんとおいしいことか…。疲弊した身体に糖分と水分が染みわたります。

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受粉が不十分で先端に実がつかなかったもの。先端以外はきれいでおいしいとうもろこしです

食べられずに捨てられる作物がいかに多いことか、その光景から痛感しました。お客様からも「なんとかして捨てずにお届けできないか」との熱いご意見をいただきました。

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生で食べられるのは、収獲直後ならでは!

畑の今を「知ってもらう」ことで畑と食卓を繋ぐ
らでぃっしゅぼーやでは、できる限り産地や畑のリアルな情報をお届けしていますが、それでもやはり、作る人と受け取る人、畑と食卓には距離があり、感覚にも差が生まれてしまいます。少しでもその距離を埋めるために、今後も畑と食卓を繋げることに全力で取り組みます。

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生産者と会員さんの距離がぐっと近づく、産地交流会

今回参加された方のなかには、以前参加したらでぃっしゅぼーやの産地交流会が楽しくてまた来てくれたご家族、また将来農業の道に進みたいという中学生もいました。微力でも次世代へ繋げる取組みができていると思うと、目頭が熱くなりました。

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参加者に配られた、野菜くらぶからのメッセージ

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1枚1枚、ていねいに手書きする竹之内さん

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ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

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