「小糸在来」を育む循環型農場
~耕す(千葉県)~
希少な枝豆「小糸在来」を見に木更津へ
枝豆シーズンも終盤に差し掛かり、晩生枝豆の収穫をまもなく迎える千葉県木更津市の産地「耕す」を訪問してきました。「耕す」では、小糸川流域で守り育てられてきた 在来種「小糸在来(こいとざいらい)」を栽培しています。
甘みが強く芳醇な香りが特徴の、小糸在来
千葉県君津市小糸川流域で昔から育てられてきた、在来種の枝豆です。小糸在来愛好クラブの会員でなければ名乗ることはできず、地域が限られ収穫量が少ないことから、一般市場にはあまり出回らない希少な品種といえます。
らでぃっしゅぼーやでは、「枝豆制覇」10月2週、「今週のイチオシ枝豆」10月3週で、小糸在来をお届け予定です。
※収獲状況次第ではほかの品種になる可能性もございます
次の世代まで使い続けられる農地を
東京から車で約1時間、街から山へと景色が移り変わると、どーんと広大な農場が現れました。
閉鎖された牧場跡地を14年前に開墾。畑の区画もなく、野菜を作れる土の状態ではないなか、この地を「次の世代も使い続けられる農地にしたい」「循環型の有機野菜をつくりたい」という想いでスタートしたという、農場長の伊藤さん。
小糸在来を育てる、「耕す」農場長の伊藤さん
当初はご自身も研修を経たばかりで、地元の指導者に教わりながら試行錯誤の繰り返しだったそうです。
「クルックフィールズ」と「耕す」の関係
ところで、木更津の「クルックフィールズ」はご存じでしょうか?農業・食 ・アートを軸としたサステナブルファームで、実は「耕す」の広大な農地の中にあります。
2010年、閉鎖された牧場跡地を「耕す」が開墾し農地を再生。そして2019年、一般客が来場して様々な体験ができるサステナブルファーム「クルックフィールズ」がオープンしました。
宿泊施設やカフェもあります
カフェはナチュラルで落ち着いた雰囲気
飼育しているにわとりや水牛等の畜糞を、落ち葉や刈草と一緒に堆肥として畑に循環し、地域の生産者に無償で提供しているそうです。餌の中には近隣の豆腐屋さんから出たおからや、畑でできた規格外の野菜も活用。
地域のお豆腐屋さんからいただいたおからも堆肥に
にわとりの朝採れ卵や水牛のチーズはファーム内のレストランやマーケットで提供されています。
循環型農業で育てた小糸在来をお楽しみに!
このように、ファームや地域での循環型農業が体現されているわけですが、「自分達だけではなく、南房総の地域、さらに地方へと、循環の輪を広げていきたい」と伊藤さんは話します。
そんな循環型農業で育てた「小糸在来」は「茶豆にも勝るとも劣らない、香りとうまみが自慢です」と、畑の中でうれしそうに話してくれました。
最後に畑のトマト、バジルと小麦(生地)に水牛のモッツァレラチーズで作られたピザをいただきましたが、格別でした!
循環型農業やサステナブルな社会とは?を理屈ではなく、体感できた素敵な一日となりました。皆さんも是非遊びに行ってみてください!
クルックフィールズの5周年記念祭に、オイシックス・ラ・大地が出店します。生産者(あゆみの会)も参加いただき、らでぃっしゅぼーやの商品を販売します。
よろしければぜひご来場ください。
開催日:11月2日(土)~4日(月祝)
クルックフィールズ5周年記念祭詳細はこちら
https://kurkkufields.jp/topic/5thanniversary/
ご意見、ご感想、生産者への
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