冬の風物詩、三浦大根のお届けスタート!
~らでぃっしゅぼーやの三浦大根は、生産者いち押し品種「黒崎三浦」~
黒崎研究会(神奈川県)
各地から雪の便りが届く季節となりました。11月末の関東でも年末並みの寒さを観測。そんな寒さにあたり甘みを増す、三浦大根の出荷を迎える神奈川県三浦市の黒崎研究会を訪ねました。

すでに畑には立派な大きさの三浦大根がちらほら。「来週あたりから出荷できそうです。」と石渡さん。「ちょっとこれ抜いてみな~」と石橋さんご指名の大根を抜かせてもらおうとすると…「ん??」なかなか抜けません(汗)。重すぎてやっと抜けた大根は3kgちょっとくらいでしょうか。「三浦大根はここからお尻がくるっと丸くなってまだ太っていくよ~」と満面の笑みを浮かべる山田さん。石渡さん、石橋さん、山田さん、らでぃっしゅぼーやの三浦大根はこの3人によって支えられています。

左から山田さん、石渡さん、石橋さん
三浦大根は、練馬大根と在来の大根が交雑した品種で、大正時代に命名されました。それから長い間、三浦半島では大根といえば三浦大根が主流でした。しかし1979年の台風で壊滅的な被害を受け、急きょ青首大根を蒔きなおしたところ冬の収穫に間に合ったことから、三浦半島を青首大根が席巻。その後は年末に少し市場に出る程度となり、青首大根へと切り替わっていったようです。大きくしもぶくれた形状が、収穫の際に抜き辛く重労働であることも減少の一因です。今や三浦市で栽培される三浦大根は1%以下です。

やっと抜けた三浦大根は3kg超え!
年末には地元のスーパーで陳列されますが、黒崎研究会の三浦大根は“別物”と評判だそうです。「主に作られているのはおふくろ大根という品種なんだけど、私たち3人が作っているのは黒崎三浦という品種。見た目はそっくりだけど味は黒崎三浦が別物だと思ってる。三浦大根の本当のおいしさを楽しんでほしい。」とのこと。黒崎三浦は、温度変化や輸送に弱いという弱点があるため、出荷先に受け入れてもらいにくかったり家庭での保存が難しいことがあり(※1)、作り手は数えるほどしかいないそうです。
肉質のなめらかさとみずみずしさが黒崎三浦の特長。煮れば煮るほどやわらかくなめらか、なますにすれば甘くシャキシャキと。山田さんのおすすめはサラダ。「より味の違いが分かります!」といいます。

山田さんおすすめは、三浦大根サラダ
(※画像はイメージです)
黒崎研究会の会長、石渡さんのおすすめの食べ方のひとつは、大根の甘酢漬け。「これをね、交流会で出すと子どもたちが行列をつくるんだよ」と石渡さん。30年以上開催しているらでぃっしゅぼーやのお客さまとの大根収穫体験では、この甘酢漬けがお子さんに大人気!甘すぎず、さっぱりとしていてポリポリとした食感の飽きのこない味です。

【石渡家の大根の甘酢漬け】
■材料
大根(皮をむいたもの) 1kg
塩 60g
砂糖 75g
酢 60cc
■作り方
①イチョウ切り(4分割)にした大根をタッパーなどの容器に入れ、塩をまんべんなくかけて重石をする。
②1週間ほどで水が浮いてくるので水はすべて捨て、大根を隙間なく平らに並べ直し、さらに1週間ほど重石をする。
③浮いた水を捨て、大根を取り出してキッチンペーパーなどで水気を取る。
④砂糖と酢を混ぜ合わせた漬物液に大根を並べて更に漬け込む。1週間ほどで食べ頃に。
*重石は700g(野菜の重量の7割)以上の重いものがおすすめです。
*調味料は上記の分量割合を参考に、お好みで調整してください。
*漬ける時間は目安です。
*大根は三浦大根に限らず青首大根などでもOKです。
この時季にしか味わうことのできない希少な三浦大根を是非お楽しみください。めぐる野菜箱ではお届できるかは運次第ですが、単品のご注文も12月1週お届け分からスタートしています!
※1)品種特性で変色しやすいため15度以下で保存をお願いします。
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