らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

農産担当者による産地密着コラム

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注目!ネバネバ夏野菜「おかのり」
ゆうき伊賀の里(三重県)

 7月も終わり夏休みシーズンに突入!みなさんどのようにお過ごしですか?10年に一度といわれる高温に見舞われている日本列島、非常に危険な暑さです。作物にとっても生産者にとっても過酷な状況のなか、熱中症対策をしながら日々奮闘している生産者に頭が下がります。そんな夏真っ盛りの日、思わずニン!ニン!なんて言いたくなる(笑)忍者の里、三重県にある、ゆうき伊賀の里を訪問してきました。
 ゆうき伊賀の里からは、1年を通して小松菜などの葉物類や、初夏のトマトを出荷してもらっています。代表の福広さんは、らでぃっしゅぼーやの生産者の勉強会で講師をしてもらうような、達人クラスの生産者です。有機JASかつ高品質を維持できる栽培技術を惜しみなく若手農家に伝授してくれます。さわやかな香りとうまみを兼ね備えたトマトについても詳しく紹介したいところですが、今回の推し野菜は「おかのり」です。

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 あまり知られていない野菜ですが、らでぃっしゅぼーやでは長くいと愛づらし野菜としてお届けしている夏葉物。おくらと同じアオイ科の野菜で、奈良時代から栽培される植物「冬葵(フユアオイ)」の変種といわれます。乾燥させて炙ると海苔に似た食べ物になることから、陸の海苔→「おかのり」と呼ばれます。ゆでるとぬめりがでて、それがまた食欲を誘います。クセがないので、お浸しや和え物、刻んで納豆に混ぜても美味しくいただけます。

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 暑さに強く夏に旬を迎えますが、茎のやわらかさや葉の色味など、品質維持をするのが難しいデリケートな野菜でもあります。福広さんは、収穫適期を見逃さず、畑の特性を見極めながら水分コントロールをすることで、食感のよいおかのりを育てます。

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 福広さんは他にもタネ菜や千筋京水菜、九条細ねぎなど、地域の伝統野菜や歴史を守る栽培をされていたり、有機野菜の新しい可能性に挑戦するなど様々な角度で持続可能な農業を実現しています。「食べておいしいが一番やねん、会員さんが喜んでくれたら嬉しい」と話す福広さんの、素敵なお人柄。お届け後の食卓とお客様のことを想い、日々土と向き合っています。

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 うだるような酷暑でも、ネバネバ野菜はさっぱりと食べられておすすめです。「夏野菜でおいしいおつまみ」をテーマに、暑い夏をとことん楽しんでみるのもよいかもしれません。

コラム内でご紹介した「おかのり」は、8月1週から9月2週まで毎週販売しております。
商品ページは こちら

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らでぃっしゅぼーやスタッフと生産者で拝見させていただきます。